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“わがまま患者”をうまく転がす心理スイッチ3選 ― イライラしすぎずにこなすための声かけのコツ ―

心理テク

仕事中、ナースコールが鳴るたびに
「またこの人か…」って思うことはありませんか?
その“うんざり感”を少しだけ軽くする、声かけと考え方のコツがあります。

「またか…」と思ってしまうとき

ナースコールが鳴った瞬間、
「またか…」
「この忙しいときに…」

そんな気持ちになること、ありますよね。

ペースを乱されると仕事はどんどん押していく。

どうでもいい要求も多い。
でも、本当に急対応しないといけない場合があるから無視できない。

“わがまま患者”に呼ばれるたび、
「正直めんどくさい…」と思うのは自然な反応です。

“わがまま”の正体

患者さんが何度も呼んだり、細かいことを頼んできたりすると、
「なんなんだよ、もう」と思ってしまうかもしれません。

でも、その裏にはたいてい

  • 痛みや体調への不安
  • 「ちゃんと見てもらえているのかな」という心細さ
  • ベッド上で動けない退屈やストレス

こういった“落ち着かなさ”があります。
あなたを困らせるために呼んでいるわけではないんですよね。

なので、対応した時に

「ちゃんと来てはくれるけど面倒そうに対応された」
「言葉にトゲがある、やさしくない」
「あからさまに忙しそうにして、雑な感じがする」

と感じてしまうと、落ち着かないのでまたすぐナースコールを鳴らします。

本当に必要なのは“感情に寄り添う”こと。
「ああ良かった」とほっこりさせてあげるのが、
頻回ナースコールをやめてもらうためのコツです。

でもあなたはこう思うかもしれません。
「親切にしてあげたら甘えてまたすぐ呼ぶようになるんじゃ?」

そうなんですよね、普通はそう思うものです。
でも実は違うんです。

安心して心が温まると、ナースコールの頻度は明らかに減ります。

“わがまま患者”をうまく転がす心理スイッチ3選

① 最初のひと言で「ちゃんと気づいています」を伝える

ナースコールに出たとき、まずは短く状況を聞きつつ、
「あなたの存在に気づいているよ」と伝えます。

  • 「〇〇さん、どうされましたか?」
  • 「はい、わかりました」

この2フレーズだけでも、患者さんに安心感が生まれます。

② すぐ行けないときは、“今の状況+見通し”を伝える

正直、「今は無理」というタイミングもありますよね。
そんなときは、ただ「あとで行きます」ではなく、

「今、別の方の処置をしています。
それが終わり次第、すぐに伺いますね」

今何をしているのか+このあとどうするのかを一緒に伝えることで、
「置いていかれた」不安をやわらげることができます。

③ 対応後に“次のタイミング”を決めておく

頻回コールの患者さんほど、“次が見えていない状態”で過ごしています。

対応が終わったあとに、ひと言だけこう添えます。

  • 「次は〇時ごろにまた様子を見に来ますね」
  • 「このあとお薬の時間に、もう一度伺いますね」

“次の予定”がわかると、「今すぐ呼ばなきゃ」が少し減り、
結果的に呼ばれる回数も落ち着きやすくなります。

目指すのは「究極の理解」

「この人、私のことをわかってくれてる」

この感覚、人なら100%例外なく望んでいる気持ちです。
患者も、先生も、あなたも、私も、地球の裏側の見知らぬ人も同じです。

看護師は仕事が多すぎて忙しい。
それ、ほんとにほんとに心の底からよくわかります。

だけど、その患者を自分のおじいちゃんおばあちゃんだと思って、
今よりほんの少しだけ、気持ちに寄り添ってあげてみてください。

「究極の理解」

これが私が一番伝えたいことです。

イライラをゼロにしようとしなくていい

「またかよ…」と思う気持ちがゼロになることは、正直ありません。
それだけ現場は忙しいし、余裕もないし、ナースコールは容赦なく鳴るからです。

大事なのは、

  • ひとこと目をどう返すか
  • 行けないときに何を伝えるか
  • 対応後にどんな言葉を残すか

この3つを、できる範囲で少し整えておくこと。

それだけで、患者さんの不安も、あなたのイライラも、
少しずつマイルドになっていきます。

編集後記

“わがまま患者対応”って、
現場では一番しんどい仕事のひとつだと思います。

「優しくしなきゃ」「イライラしちゃダメ」
そう自分をしばるほど、しんどくなります。

イライラしてもいい。
「めんどくさい」と思ってもいい。

そのうえで、今日のどれかひとつだけ試せそうなものがあれば、それで十分です。
少しずつ、“自分が潰れない関わり方”を見つけていきましょう。