夜勤明け、ナースステーションの笑い声を聞きながら、
ふと「私、浮いてるのかな…」と感じたことはありませんか?
そんなときこそ使いたいのが、“陰でほめる”という小さな魔法です。
「どうせ私のこと、嫌ってるんでしょ」
夜勤の休憩中、先輩たちの笑い声を聞きながら、どこか輪の外にいる気がしてため息をついた。
別に悪口を言われてるわけじゃない。でも、「あの人、私にだけ厳しい気がする…」そう感じる瞬間、ありますよね。
新人のうちは、先輩との距離がうまくつかめなくて、気づけば“避けてしまう”ことも。
でも実は──そんなときこそ効くのが、「陰でほめる」なんです。
“陰ほめ”って、こっそり信頼を育てる魔法みたいなもの
「陰でほめる(陰ほめ)」とは、本人がいない場所でその人をほめること。
- 「〇〇先輩って、報告の仕方がほんと上手ですよね」
- 「〇〇さん、忙しくても笑顔で対応してて尊敬します」
- 「〇〇さんのアドバイス、いつも的確で助かります」
本人に直接言うと照れくさいことも、第三者に話すことで自然に伝わります。
そしてそれが、“まわりまわって本人に届く”んです。
心理学ではこれをウィンザー効果と言って、第三者を介した評価ほど信じやすい傾向があります。つまり、“陰ほめ”は新人が先輩に信頼される最短ルートなんです。
看護師現場での“陰ほめ”3ステップ
① 小さな「すごいな」を見逃さない
先輩がミスをフォローしてくれた、患者さんへの声かけが優しかった──そんな瞬間をメモしておきましょう。
② 本人がいないところでポロッと伝える
たとえば同期や別の先輩に、
「〇〇さんって対応早いですよね〜。私も見習いたいです」と話す。
→ これが数日後、自然と本人に届きます。
③ 本音で言えることだけを伝える
無理に“ヨイショ”する必要はありません。本心から感じた「すごい」「ありがたい」だけで十分。
それが一番伝わります。
“陰口の職場”を変える小さな一言
看護の現場って、どうしてもストレスが多いから、陰で悪口を言う空気になりやすいですよね。
でも、もしあなたがその輪の中でひとこと“陰ほめ”を挟めたら──その場の空気が、ふっとやわらぎます。
「情けは人のためならず」。
“陰ほめ”も、最終的には自分に返ってくる習慣です。
それを知っている人から、信頼は静かに広がっていきます。
明日できる一歩
次にナースステーションで会話するとき、誰かのちょっとした努力や気配りを見つけたら、
その人がいない場で「〇〇さん、ほんと丁寧ですよね」と言ってみてください。
それだけで、職場の人間関係が少しスッキリするはずです。
そして、あなたも“信頼される側”に変わっていきます。
注意点
陰ほめをするときには気をつけるべきことがひとつだけあります。
それは、「今話している人と敵対している相手」を褒めようとしていないか。
ということです。
例えば先輩と上司の仲が悪いとしましょう。
にもかかわらず先輩の前で「上司さんってすごくいい人ですよね!」なんて言ったら、目の前の先輩からはどう思われるでしょうか?
下手すると「なによ、あいつの肩を持つなんて」と思われてしまうリスクがあります。
陰ほめを使うには、職場の人間関係(敵対関係)がある程度見えている必要があります。
迂闊に相手を不快にさせないように注意しましょう。
編集後記
最初は「おべっかっぽくてイヤ」と思うかもしれません。でも、“陰ほめ”はゴマすりとは違います。ちゃんと見て、感じたことを言葉にしているだけ。
それは、誰かの努力を認める力であり、自分の観察力を磨くトレーニングでもあります。忙しい現場の中でも、一言で空気を変えられる人になれたら素敵ですよね。
